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血糖値は語る~ラーメンマンとフレンチレディ~ 3.海を見ていた午後編



ラーメンマンとフレンチレディの第三弾です。

神戸に来てまだ一年たってない私のために須磨浦公園を案内してくれるというブランコさん。

山陽電鉄に乗って須磨浦公園駅までやってまいりました。

ribure03-01 sumaurakoueneki.png


ケーブルカーで上に登って、ものすごく美しい街だなあというのがよくわかりました。


須磨浦公園から神戸市中心部を望む画像

ribure03 kobe city from sumaura.png

須磨浦公園から明石海峡大橋を望む画像

ribure03 akashi-ohashi from sumaura.png


都市と美しい自然が隣り合っていて、とても素晴らしい光景でした。

神戸、良い街です。


この美しい自然をバックに、カルピンチョとブランコさんの食後血糖値対決が三度、繰り広げられたのです・・・。





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<やっぱりラーメンマンと決定したToothToothのおしゃれなランチ>


で、その須磨浦公園に登る前に、須磨浦公園駅前のToothToothというお店でランチしました。

ribure03-02 toothtooth.png


おしゃれな海の見えるレストランです、ユーミンの歌声が聴こえてくるような

♪ あなたを思い出す この店に来るたび
坂を上って きょうもひとり来てしまった ♪


ソーダ水の中を通る貨物船も見えるような気がしますよ~

・・・ってすごく良く見えるのは海釣り公園なんですけどねw


ここはケーキ、それもフルーツタルト系がとても美味しいのですが、今回はそれは封印して普通のランチです。

ランチはおしゃれなワンプレートで、こんな感じ

ribure03-03 lunch start.png


いろいろ載っていますね。

パンやポテトも載っていますが、比較的少量なのでロカボの範疇に入りそうなランチです。

スタート時の血糖値を記録しつつ、いただきます。


ブランコさんはゆっくり、カルピンチョはがつがつ食べます。

カルピンチョが食べ終わって隣を見ると、やっぱりまだ食べてます、ブランコさん。

ribure03-04 lunch blanco.png


それでも前々回の豚骨ラーメンを食べたほどには時間差はありません。

あのときはカルピンチョの方が圧倒的に食べるスピードが早かったです。


さて今回も、食べ終わった時点ではたいして血糖値は上がっていません。

これは私の場合、ほとんどの食べ物でそうですね、食べ始めて15~20分程度では上がってきません。

(というか、食べ始めて5分程度では下がってくる場合が多いくらいで、ここについては別の記事で考察します。)


で、食後15分くらいからの血糖値の上がりを見ると、まあ、カルピンチョだけ上がり始めます。

ribure03-05 126.png

上がる上がる。上がるったら上がる。


その一方でゆっくりとしか上がってこないブランコさん

しばらくして二人のリブレを並べるとこんな感じです。

ribure03-06 comp.png


豚骨ラーメンを食べた時と全く逆の結果です。

今回はお酒も飲んでないので、食べている内容には違いがないので比較対象としては大きな問題はないですね。


最終的には今回も、カルピンチョだけが血糖値の乱高下でございました。

ribure03-09 nichinai.png


カルピンチョの場合、やっぱりロカボじゃなくてスーパー糖質制限しないと健康上は問題あり、ダメダメな感じですね。




<どうして食べ物によって血糖値の上がり方に差が出るのか?>


ここからは考察です。

今回のカフェのワンプレートランチ


前回のフレンチのランチコース
http://xn--oqqx32i2ckcom/review/cat35/post_276.html

前々回の豚骨ラーメン
http://xn--oqqx32i2ck.com/review/cat35/post_275.html

これらの結果を合わせて言えることは


「食べる食材による血糖値上昇は個人差が非常に激しい。」


ということですよね。


カルピンチョの場合は豚骨ラーメンでは血糖があまり上がりませんが、

ブランコさんは、豚骨ラーメンでばんばん上がります。


ブランコさんはカフェのおしゃれなランチプレートやフレンチのランチコースでは血糖値は緩やかにしか上がりませんが、

カルピンチョはおしゃれなランチでは血糖値がばんばん上がります。(ノД`)・゜・。


カルピンチョがかつて境界型糖尿病であったことから、耐糖能が悪いってのは考えられるのですが、それだと豚骨ラーメンだけは大丈夫なのが謎です。(;^ω^)



では、これらの差がどうして生まれるかというと、ここからは推測ですが、


「個人の経験と嗜好が食材に対するインスリン分泌に強く影響を及ぼしているかもしれない」


ということですね。


ラーメン大好きだったカルピンチョの脳と体は

「ラーメン食べたら血糖値が上がるからとりあえずインスリン分泌!」

なものになっています、でもカフェのおしゃれなランチやフレンチには慣れていません。


おしゃれなランチがお好きなお嬢さま育ちのブランコさんは

「フレンチやおしゃれなランチの糖質に対するために早くインスリン分泌!」

なものになっていますが、

とんこつラーメンはめったに食べないので体が反応できません。


また、お店のきれいさや雰囲気もありますよね。

ブランコさんはラーメン屋さんの脂ぎとぎとの床やテーブルも苦手みたいで(女性はそうですよね)、落ち着かなかったみたいでアドレナリンが出てインスリン分泌が抑え込まれたのかもしれない。

カルピンチョはラーメン屋さんは脂ギトギトで汚い店こそ流行っている証拠のおいしい店だと思うので、ストレスはわかずにむしろα波が出るぐらいにリラックスできるのかも(これ、一応、冗談のつもりです)。


そういう違いがあるのだろうなあ、ということで。

悔しいけど

ラーメンマンとフレンチレディ

今のところは認めといたるわ~。くそ~(-_-;)。


ということでございました。 



2017年11月18日 12:26

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コメント(9)

人体実験ありがとうございます。すごく参考になりました。
その人が置かれている状況によって、交感神経・副交感神経の優位性が変化することに伴い、ホルモンバランスに影響を与えているのか~と納得しました。
その置かれている状況時の、消化酵素の分泌量の違いかな~とも思いましたが、消化酵素はあまり関係無さそうですね(^_^;)
でも、おいしいものを見た時に、唾液は分泌されると言われるので、消化酵素は関係無くはないかとも思ったり・・・。
消化酵素って、たんぱく質でできてるから、たんぱく質の量が関係してくるのかな~とも思いましたが、ブランコさんよりもラーメンマンさん(笑)の方が、たんぱく質足りてるしな~と思ったり・・・。
糖尿病の有無に関わらず、糖質を食べると機能性低血糖は誰でも起こりうるのかな~と日内グラフを見て思いました。ってことは、糖質摂取量が多ければ、インスリンの分泌調整不全が一時的に発生しているという事かと、理解しました。

なるほど、私が普段から考えていたことがそのまま起きていたわけですね。

つまり、食べ物だけで語りきれない部分があるということですね。

・入ってくるモノ
・出て行かないモノ
・体が作るモノ
・つかわれないモノ

4つの要素でアプローチしないとダメって事なのかもですね。

何よりも、血糖値を管理するといいながら、血糖値を常時監視する装置が提供されていなかったことがコレまでの最大の問題点だったと言う事なのですね…


糖質制限と運動だけでは底打ち感があったところに希望が得てきたカモです・

カルピンチョ先生、夜中のトイレ掃除で100→172とはビックリです!でも私も、眼科の診察で緊張して血糖値が上がりました。リブレをつけていたおかげで分かったことです。

深夜は副交感神経が優位になって休んでいる時間帯なのに、掃除を始めてしまったので一気に血糖値が上がったのでしょうか?

リブレをつけてみないと分からないことってホント多いですよね。

実践管理人さんへ
教えてください。
私は健康診断で一度も血糖値測定で引っかかったことはないのですが、任意でフリースタイルリブレをやってみようと思っています。

糖質制限(1日約120グラム以下程度のプチ制限)をやっていますが、それでも昼食後に眠たくなったりして、気になってしまいます。

確か、測定器とセンサーを買う必要があって、測定器はアマゾンとかで買えると思いますが、センサーは調剤薬局で買うのでしょうか?
その場合、処方箋とかないので、高くつくのは覚悟しても、薬局で売ってくれるものなのでしょうか?

なかなかまとまった情報がなく、ご存知でしたらお教えください。

ありがとうございます。一度試しに測ってみます。

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そういうところでいちいち、しかし、例外はあります、とか言って全ての人に配慮した注釈を付けると、読む側もメッセージがなんなのかわからなくなります。

したがって、読まれた方の立場次第では、その記事では自分の存在を無視されているように感じる、配慮が足りないと感じられる記載内容があり得ます。
その場合、その記事はほかの人に向けられた記事であると、スルーしていただけたらありがたいです。

よろしくお願いします。

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